昭和54年10月、灘中央市場の惣菜店から暖簾分けの形で畑原市場に誕生したのが「藤内惣菜店」だ。大手食品メーカーにて見聞をつんだ店主が、父親から学んだ料理の腕をふるい、昔からの味にこだわった惣菜を地域住民に提供している。
震災の被害のため厨房は使用不可能な状態に。大工がつかまらない中で自ら工具を振るい、数ヶ月後には営業再開にこぎつけた。品物が手に入りにくい状況にあっても、食材を効率的に使えるよう工夫してメニューを立てることで、地域住民や近隣に敷設された仮設住宅団地の人々の食生活を支えた。
昔の味を守りながらも、単身世帯に向けた少量パックの惣菜を揃える等、時代のニーズにも対応。夕方にはプラス一品を求めるなじみ客が訪れ、市場の賑わいを演出している。