「富山商店」は戦争直後より、季節の果物の色味と香りで市場の雰囲気を盛り上げてきた老舗果物店だ。
現在店を取り仕切るのは創業者の息子である二代目。もともと建築関係の仕事についていたが、高度経済成長に伴う市場の繁忙期、父親を手伝うために畑原市場に戻ってきた。経営を任されていく中で決意したのは「生で勝負する」こと。それまで揃えていた缶詰の取り扱いをやめ、新鮮なフルーツで店を彩ることにこだわった。
商売人としての矜持は、顧客の「あれは置いてないの?」という問いかけに「ありますよ!」と笑顔で応えること。「旬を迎えた果物は全て揃えていたい」という想いが、毎日の生活の中でフルーツを楽しむ「富山商店」のファンに支持されている所以だ。